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マコーマックvsライト博士名誉毀損裁判。(2日目)

2022年5月25日 宍戸健

昨日24日英国時間10:00から上記民事裁判2日目が行われた。被告側のフランスからの承認が明日3日目に行われるようであり、本日で審議終了とはならなかった。

以下Coingeekの法律問題担当記者Jordan Askins氏の記事を翻訳する。

https://coingeek.com/wright-v-mccormack-day-2-blogger-peter-mccormack-grilled-on-deleted-evidence/

2022年5月24日

ジョーダン・アトキンス記者

マコーマックは、ロンドンで行われたWright v. McCormack裁判の2日目に証言台に立ち、彼が誹謗中傷、名誉毀損したツイートに関するアナリティクス(どの程度拡散したかの情報)を保存していなかったことについて尋問を受けた。

ライト博士がマコーマックに対する裁判で勝訴するために必要なのは、そのツイートが英国での彼の評判に深刻な損害を与えたことを証明することであり、このアナリティクスはこの裁判にとって極めて重要だ。そのため、この訴訟の中心となるツイートのアナリティクス結果は重要だ。マコーマックのツイートがどれだけの人に届き、どれだけのエンゲージメントを得たかを明確に示すことができるからだ。

しかし、ライト博士の弁護士であるアダム・ウォランスキーQCの質問に対し、マコーマックは、裁判に至るまでの間にアナリティクスが存在すると証言したにもかかわらず、ディスカバリーでライト博士のチームに引き渡されなかったことを認めざるを得なかった。

マコーマックは、15件のツイートのうち10件は、古いツイートを削除するように設計された自動ソフトウェアによって削除され、その結果、アナリティクスも失われてしまったと主張した。マコーマックは裁判の前に、削除される前のアナリティクスをダウンロードしたと主張してたが、ウォランスキー弁護士は、なぜそのダウンロードがディスカバリーで引き渡されなかったのかと質問した。同じ質問が、削除されなかった残りのツイートにもなされ、そのアナリティクスもまた、証拠開示(ディスカバリー)で引き渡されなかったという。

「真実は、あなたはそのデータを保存しなければならないことを明らかに知っていたにもかかわらず、意図的に削除したのです。」とウォランスキーは迫った。

「そう思う気持ちはわかるが、それは違う。」とマコーマックは答えた。

一般に、法律では、故意に証拠を隠滅した場合、裁判所はそこから不利な推論をすることが認められている。ライト博士のチームがチェンバレン裁判官に求めているのは、この点である。

マコーマックは、証拠開示(ディスカバリー)で提出されるべきものが提出されなかったのは、彼の弁護士側のミスだと主張した。ウォランスキーが、「それは訴訟の被告人である自分自身の責任だ。」と念を押すと、マコーマックは、当時は弁護士を雇っておらず、ライト博士に訴えられながら育児に励むジャーナリストだったと回答した。

この点については、後にウォランスキー弁護士がマコーマック再度尋問した。ウォランスキー弁護士は、マコーマックが「普通の経済力のジャーナリスト」であることを理由に、彼の「ツイートの内容の真実性の主張」を取り下げるという過去の主張を繰り返した後、訴訟開始後にマコーマックが20万ドル相当の新車のスポーツカーを買ったことや地元のサッカークラブを購入したことを自慢しているツイートに注意を促した。

これに対してマコーマック氏は、車はローンで購入し、サッカークラブの買収は特別な支払いを伴わない代わりに、オーナーの委員会からクラブの経営権を委任られ、スポンサー契約などによって運営資金を調達する役割を担っただけだと反論した。

当初、火曜日が公判の最終日となる予定であった。しかし、弁護側は、ライト博士が招待されなかったとするカンファレンスの開催に協力したとされる証人を、土壇場で呼び出そうとしている。月曜日、マコーマック弁護団は、この証人がフランスのパリから今日法廷に来ることができると法廷に告げた。これは実現せず、弁護士は、証人は明日の朝、ビデオリンクを通じてのみ証拠を提出することができると判事に伝えた。裁判所は、当事者がこの問題について提出できるように、本日は早めに休廷し、この問題は水曜日の審理に先立って決定されることになった。

ココまで。

「マコーマックは、裁判に至るまでの間にアナリティクスが存在すると証言したにもかかわらず、ディスカバリーでライト博士のチームに引き渡されなかったことを認めざるを得なかった。」とあるように、マコーマックは該当する15のツイートのアナリティクスを証拠開示(ディスカバリー)で提出していなかった。

この証拠開示(ディスカバリー)について、日本と英国の裁判制度の違いが以下のようにある。

米国民事訴訟(英国法含む)のディスカバリー(証拠開示手続)

http://iplawbusiness.net/blog/archives/539

「日本では十分な証拠収集をしてから訴訟を提起するかどうかを考えるが、米国の民事訴訟では「ディスカバリー」と呼ばれる非常に強力な証拠収集手段が設けられており、訴訟提起してから証拠収集を始める。原告、被告双方の主張立証に必要な証拠をできるだけ裁判所に提出して公平な裁判を行おうという、英米法的な衡平の理念が根底にある。

日本では、訴えの提起前における照会(民事訴訟法132条の2)や弁護士会照会(弁護士法23条)(相手方製品の納品先に製品の仕様書の提出を求めるもの)など、訴訟提起前に証拠収集が試みられるが、提出の義務はなく、提出しない場合の制裁もないので、これらの手段により裁判に必要な証拠が得られることはまずない。研究集会や最新技術の展覧会などで技術者や営業マンから情報を入手するなどが日頃の地道な情報活動に頼らざるを得ない。

(中略)

一方、アメリカ(英国も同じ制度の民事訴訟では「ディスカバリー」(証拠開示手続)という強力な証拠収集手段があり、相手方に証言や証拠の開示を要求することができる。民事訴訟の大半の時間はこのディスカバリーに費やされ、公判(Trial)に至ったとしても公判は集中審理方式で2週間くらいしかかからない。」

ココまで。

つまり英米法では「証拠開示(ディスカバリー)により双方が証拠を開示し合い、真実を追求し、その白日の下に晒された「真実」のもとで、正義にもとづいて陪審が評決を下している。」というやり方をとっているため、その証拠開示が正しく行われないと、裁判官、陪審員の心証が非常に悪くなる。マコーマックの本日の証言によりいっそう不利になったと思われる。

以上。

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